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SAI DIARY

子供の外傷について

子供は良く、こけますよね。手をついてくれ~!って思いますけど、結構、前歯からこけます。

もし、お子さんが歯をぶつけた場合

・乳歯の場合は、中にめり込んでしまい(陥入)、大人の歯の歯胚を傷つけている場合は、即抜歯。大人の歯に当たってなさそうであれば、抗生剤投与して、1週間経過観察。

発赤腫張があれば、抜歯。1週間して、元の位置に戻ることがあるので、戻れば置いておく。変色してきたら、神経が死んでしまっているので、根っこの治療。

 

・永久歯の場合は、めり込んだ場合、自然に出てこないので、元の場所に戻す!!!

・永久歯が、脱落した場合、冷たい牛乳にいれて、20分以内に歯科医院で元に戻せたら、予後は良さそう。2時間までに戻せたら、神経は死んでしまうけど、抜歯は免れるかも。2時間超えたら、抜歯かな。

ちなみに、阪大歯学部は、結構、辺鄙な場所にあるので、到着まで2時間かかっちゃうから、なるべく、近所の歯科医院でベストな対応をしてもらえるといいですね、

もちろん、当院でも、ベストを尽くします。

近所の男の子が、爆弾ごっこして、きっと笑いながら走っていたんだろうけど、こけて、生えたばかりの永久歯を折って来院したことがありました。

「本当に爆弾」って笑い話になっていますが、その時は、残せるか分らない状態でした。

一番予後の悪い折れ方で、中で、ひびが入り、歯頚部付近でも折れていました。

麻酔して、元の位置に戻し、破折片を接着し、神経を取り、止血し、歯根が安定してから、矯正して、歯頚部付近の破折部位を骨の中から出るところまで、引っ張り、なんとか保存できています。

将来、インプラントになったとしても、背が伸びている今は、骨の保存のためにも、審美的にも、全力で、残したほうがいいと思います。

他院からきた男の子で、背が止まる前に、前歯にインプラントを入れられている患者さんがいて、背筋が凍りついたことがあります。骨の成長とともに、インプラントがめり込んでいて、残されたわずかな金属部分に歯をつなぎ、なんとか見た目に支障が無いように治療しましたが。

矯正もインプラントも、成長を見極めないと大変なことになりますね。

普段から、信用できるかかりつけを見つけておくことが大切です。

次のブログは、妊娠中の治療についてです。