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SAI DIARY

1月24日に、阪大歯学部主催の卒後研修を受講してきました。

標題は、「小児の歯科治療 基本から最新トピックまで」

小児歯科関連の書籍は少なく、卒後、勉強する機会も少ないので、とても為になる談話会でした。

講師の仲野教授は、学生の時、小児歯科でお世話になった先生で、ずいぶん若くして教授になられたなという印象しかなかったのですが、受講して、改めてすごい先生だなと尊敬しました。

まず、何気ないデータをとても丁寧に扱われていて、思い込みで処理していないです。

全国的にみて、国立の附属病院の小児歯科ほど、多くの子供を診ている小児歯科は存在しないでしょうから、その膨大なデータを分析することは、とても大きな意義があります。

実際、どうなのか?を教えてくれるすばらしい授業でした。

覚書の形でざっと記しておきます。

まず、乳歯の生える時期は、昔6ヶ月でしたが、最近は7から9ヶ月。

10人に1人くらいの頻度で、先天性欠損(これは、すごく感じてます)

「乳歯は生えかわるから」という発想からの脱却。

小児歯科と矯正を組み合わせ、経過観察・咬合誘導・開窓・抜歯・矯正治療とカスタムメードな一貫治療体系を目指す。将来を見据えた介入をしていく。

3歳未満の治療は不可能。3歳半過ぎるまで、なんとか治療をひっぱり、進行抑制をメインに対応する。褒められて嫌な子供はいないので、大げさなくらい褒める(吉本新喜劇なみに(笑))

3歳からは、保護者は待合室でお待ちいただき、1対1で勝負。

たくさん虫歯がある子供には、まず母親教室。きちんと撮れなくてもレントゲン撮影はすること。画像からのデータは必ず役に立つ。

嘘に、子供は敏感なので、「何もしない」といって騙して連れてくるのではなく、ごまかして、なんとか連れてきてもらうこと。予定通りいかなくても何か一つして、終了時にほめて帰す。

小児の接し方に関しては、以上の内容でした。

う~ん、吉本新喜劇のように褒めたおさないといけないのね。

保護者の方もよろしくお願いいたします。

 

次のブログは、虫歯と歯周病について書きます