月別アーカイブ
- 2024年12月
- 2024年9月
- 2024年6月
- 2024年4月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年1月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年4月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年8月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年3月
- 2019年11月
- 2019年9月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年7月
- 2018年4月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年3月
- 2017年1月
- 2016年10月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
SAI DIARY
歯周病菌はどこからやってきた?
2016年3月23日前回の阪大予防歯科教授 天野先生の講演内容の続きです。
歯周病菌はどこからやってきた?
勝手に口の中に沸いて出てきているわけではありません。
唾液を介した経口感染です。
親からだったり、親しいお友達だったり。
最新の分析では、歯周病関連細菌の種類が明らかになってきています。
その中でも、とっても凶悪なものを Red complex bacteria と名付けて注目しています。
p.gingivalis ジンジバーリス
T.forsythia フォーサイシア
T.denticola デンティコーラ
学生の時から、どうやって読むんだよ?!って思っていましたけど、今でもやっぱり読めないし。
お口の中には100億個の菌がいます。
お尻の近くの直腸も同じくらいかな。 上からも下からも汚いですね。
この細菌は、小学生くらいまでは定着せず、大人になってからメンバーが決まってきます。
遅くに出会って結婚した夫婦の細菌の種類を、中年以降に調べたら、まるで他人!だそうです。
もし、凶悪なタイプの歯周病菌に感染してしまったら、一生、覚悟しなくてはいけません。
1回1~2万円くらいで細菌のDNA検査が可能です。発症診断と予後予測が可能になります。
自分が、もしレッドコンプレックスに属する細菌に感染していたら将来は・・・という予測歯科の世界になります。
歯を失いやすさを、数値化してみると
タバコは 4.75倍
65歳を過ぎると 9倍
p.ジンジバーリスⅡ型に感染していると 44倍!
p.ジンジバーリスⅣ型に感染していると 13.87倍
つまり、p.gingivalis Ⅱ型に感染していて、喫煙する65歳以降の人の歯を失いやすさは
44×4.75×9=1881倍 もう絶望的です。
歯医者になって、この世から、タバコは無くなって良いと本気で思っています。
臭いし、歯が黄色くなって汚いし、歯周病は進行して、歯はなくなるし、
肌はさびてカサカサしているし、歯茎も唇も黒いし、鼻毛は伸びるし。
以上、タバコを撲滅したいのに、両親の喫煙さえ、止めさせることが出来ていない歯科医師の
ボヤキでした。