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SAI DIARY

阪大時代に矯正科の授業でお世話になっていた保田先生に、今でも技工物を出したり

設計のアドバイスを頂いています。

 

小児矯正で、上顎の口蓋縫合に力をかけて広げて、根本的な骨格矯正をする装置も

いつも保田先生の技工所にお願いしています。

子供の拡大は、簡単なのですが、大人になると普通は出来ません。

今回、29歳の男性で、抜歯は決定ですが、それでも骨量が不足しているケースを相談したところ

ドイツ製のめちゃくちゃ太いチタンのスクリュー4本打てば、口蓋縫合を引き剥がして

仮骨延長出来るとの事で、スクリュー持参で、埋入しに来てくださいました。

skelton

 

 

 

 

 

 

 

私は、インプラントを先に学んだので、同じ感覚で、機械で骨に穴を開けてから、スクリューを

入れています。保田先生は、矯正の専門なので、機械で骨に穴を開けたことがないそうで、

手の力でキリキリとネジを入れておられました。

ゆっくり入れられるから、患者さんはその方が楽かもしれませんね。

しかし、びっくりするほど太くて笑ってしまいました。これ以外の使い道があるとは

思えないサイズです。

「1ヶ月したらスクリュー外してね~」って笑顔で、帰っていかれたけど、専用ドライバーなしで

プライヤーと己の手の力でとは。