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SAI DIARY

気付いたら年が明けて、春がやってきていることに驚いています。

年末年始に酷い風邪をひいて、ブログの更新すら忘れていました。怖い。。。

インスタを見ていると、Brava矯正を何度か目にして、その特徴的なワイヤーが気になって日本代理店に問い合わせました。最先端特許技術という響きに興味が湧き、ズームミーティングで詳しく担当者から説明を受けました。

形状記憶ニッケルチタンのアームで1歯ずつコントロールするシステムです

結論は、いくつか根本的な問題点があるので、自然淘汰されるように思いました

同時にすべての歯を動かすと言われると、とても早くて素晴らしいように聞こえますが、生体は何が正しいかを理解しているわけではないので、動かなくていい歯も動いてしまいます

適応症があるとすれば、左右均等に歯列不正があり、不正の幅の平均がちょうど理想値の場合ですね

右側が完璧で、左側だけ酷い歯列不正の場合、恐らく右が崩れます

それを防止するためにアンカースクリューなどが必要になりますが、その時点で別にBravaでなくても、もっと使いやすいシステムが存在します

またこのブラケットに汎用性が全くないので、少し動かしたいとか、途中で虫歯で歯の大きさ変わったとなった場合、とんでもなく面倒なことになります

あと、舌触りがかなりきつそうです

上顎はなんとかなるかもしれませんが、下顎は辛いと予想されます

このシステムも衛生士に合着を任せられるそうですが、大切なことは歯科医師がやるべきだと思うのです

20年ほどブラケットセットしていますが、やはり任せる気分にはなりません。押さえる圧の感覚や模型の変形による違和感、セメントの量などは、個人の感覚で多少は異なります。いつもと違う時「このブラケットセットの時、違和感があったので、後で付けなおす可能性がある」とカルテに書いておけばエラーを軽減できます。

いずれにしても、大きな流れは、フルオーダーシステムになり、個々の歯の個性に合わせた装置が主流になりつつあります。

広告や、直接知らない人の意見、キャンペーンなどに惑わされず、落ち着いてカウンセリングを受けてから決めてくださいね。