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SAI DIARY
ブリアンという虫歯菌を除去すると言うハミガキ粉について
2015年9月30日ヤフーの広告に頻繁に出てくるブリアンというハミガキ粉が気になったので、問い合わせてみました。
虫歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌を殺菌して子供の虫歯を防ぐとの商品。
販売元の会社にメールすると、開発者の斉藤欽也先生からお返事が来ました。
内容としては、論文はない。現在は、学会に出せるデータも無い。
でも当院の患者さんでの唾液検査ではっきりと効果が確認されている。
今後も、通販以外では売らないし、原料も海外での生産量が少ないため将来は、限定販売にする。
との返事。
同じ医療従事者として少し、違和感を感じました。
ミュータンス菌を殺菌し、虫歯にならないのなら、日本の歯科医療の有り方を大きく変えていく
商品です。製造工程は、BLIS M18を保有する子供の唾液を培養して作るようですが、
この方法だと、どんどん原料となる子供のサンプルは増えていくはず。
そして、日本の技術をもってすれば、増産できるに違いないのにそうしないのでしょうか。
大手のライオンなどと組まないのでしょうか。
ハミガキ粉というのは、特定の成分を入れた医薬部外品のカテゴリーと化粧品のカテゴリーが
あり、これは化粧品のカテゴリーで販売されているような気がします。
薬用成分は入っていないですから。結構簡単に製造販売できます。
もやもやが残りますね。
すっきりしない商品です。所詮、ハミガキ粉ですから、口をゆすげば、害は無いので
健康被害はないですし。
今後、どうなるのか注意してみたいと思います。
アレルギーの危険性があるメタルボンドって・・・
2015年3月9日花粉症の季節ですね。
職業柄、皮膚に湿疹がある患者さんを診ると、どうしても金属アレルギーのことを心配してしまいます。
歯科の金属は、もちろん最低限の安全は保障されているのですが、微量とは言え、様々な金属が混ざっている合金です。
金、パラジウム、銀、銅、亜鉛、イリジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、インジウム、ガリウムなどが入っています。
本来、虫歯にならなければ入れなくて良いものなのに、あまりにも安易に金属を口の中に入れてしまっているので、
自分の歯の大切さと共に素材にも気を使って欲しいと思います。
そんな中、お取引のない技工所さんから、非常に安価な陶材焼付鋳造冠、通称メタルボンドの案内がありました。
使用金属をコバルト、クロムにすることで、金属代が無料で「白くて強い歯」というキャッチフレーズです。
ん?コバルト?クロム?アレルギーの危険性が高いよね?
見た目の為に、そんな金属選ぶ人いるの?
安い白い歯には、こんな怖い仕掛けもあるわけで、メニューに入れようかと思ったけれど、アレルギー発症させてしまったら、取り返しの付かないことになるし、数万円の節約の為にそのような選択をして欲しくないので、これを入れることはないと思った次第です。
歯は大切、健康はもっと大切
マイクロスコープデモ機
2015年2月16日あっという間に2月ですね。
マイクロスコープを導入する気満々で、デモ機を借りましたが、こんなにデカイのに患者さんは誰一人として気付かず。。。
そして、仕組みが古典的というか、結局、ただの顕微鏡でしかなく、いずれ、黒電話みたいな存在になるような気がしました。コードレスで、もっとコンパクトで、目にそのまま装着できる顕微鏡がそのうちできると思ってしまいます。
まっすぐの方向でしか見れないし、患者さんや私が動くと焦点がずれてぼやけるし、なかなか不便なもので、サージテルのライト付きルーペ買おうかなと思い始めている次第。
なぜかメガネなのに60万えん。。。マイクロよりは、はるかにお手ごろだけど。
目に、チップみたいなのを埋め込んで、自動で拡大できて、脳からその映像を画面に投影するようなシステムがあればいいのにね。でもロボットならもう可能になっているだろうから、そのうち人間に転用される時代がくるんじゃないかしら。
買っている歯科医院で使っているのは、1割程度と聞いて、そりゃそうだよねぇと思ってしまいました。
車でラジオを聞いていたら、69年前始めて開発された電卓が60畳くらいで30トンあったそうで、70年後にはコンピュータが片手サイズになったという進化の話をしていて、すごい進歩!きっと、これからの10年20年もいろんなことが変わるんだろうなと思ったら、古風なマイクロスコープが要らない気分になってしまいました。
10年前に、40歳になったら老眼対策にマイクロ導入と決めていたけれど、今もまだ
かなりの近眼だし、どうも目の手術が進歩しているようだし、老眼にはならないような気もしますね。う~んどうしましょう。
年末年始の診療のお知らせ
2014年12月26日2014年の診療は
12月27日土曜日の2時までです。
2015年は1月7日水曜日です。7日は5時までです。
9日金曜日から通常通りの診療時間になります。
みなさま良いお年を。
マイクロスコープのセミナーへ
2014年12月26日マイクロスコープを一般診療にバンバン取り入れている先生の診療所で
セミナーがあったので、受講してきました。
とても親切な久保茂正先生です。自費だから・・・じゃなくてマイクロなんてただの道具だよ
ってスタイルが、とてもステキで私もそういうふうに使いたいと思いました。
まだ30代なので、ルーペで困っていないですが、老眼が始まる前にマイクロスコープを
導入しようとずいぶん前から決めていて、来年、40歳になるので、誕生日に買おうかなと
考えています。実際に触れられるセミナーで、マイクロの販売業者の営業担当者が私の患者さんでも
あったので、ちょっと口見せてとチェアに寝かせて、いつものように治療しようとのぞいたけれど
悶絶するほど難しい。
時々の歯内療法用なんてこと言ってる先生は、絶対使ってないよと久保先生はおっしゃっていたけど
ほんとそう思います。慣れと訓練ですね。
マイクロ使っていると光で目が悪くなるようだし、ルーペの精度をあげるか、マイクロに踏み切るか
悩むなぁ。
第一大臼歯はどこにあるべきか
2014年12月2日この前の忘年会で、友人が熱く語った咬合について。
第一大臼歯の位置をどう決めるか?
当院は、梅田という立地と私が進めていきたい方向が関係するのか、無歯顎いわゆる上下総入れ歯という人が一人もいません。
おそらくこれは、奇跡な?歯科医院ですね。
従って、6番目の歯の位置は、私が決めることではなく、もう決まっているのですが、友人の診療所は総入れ歯の患者さんがワンサカ来ると言うのです。入れ歯は究極の審美とも言うのですが、配列は全て医師に委ねられている。
となると、大臼歯の位置はどうやって決めるのか難しい問題だし、顎の位置を決めるのも医者の仕事ですね。だって歯がないのですから。何を基準にするかと言うと、おそらくここで顎関節が関係してくるのでしょう。
こっちは、歯があるのでむしろそこは動かせないし、その場所では困るんだとなると、部分矯正になります。矯正は保険がききませんから、どれもこれも理想とはいきません。矯正を望む人は、もちろん歯があるから並びに悩むわけです。前歯が無いのに矯正したいなんて言われたことありませんから。
となると、その前歯はどのくらい出て欲しい、引っ込んで欲しい。どれくらい見えたら笑ったとき素敵なのかとか、そういう方向から攻めて行き、配列するのですね。
顎関節症の人が矯正した人が多いというデータは全く存在していないので、友人の言う現代の矯正が顎関節症を生むという説は否定されるかなと思います。
でも、変な顎位に誘導するともちろん症状がでるので、矯正が、入れ歯が、かぶせ物がっていう話ではなくて、ちゃんと噛み合わせを考えようということですね。
70歳オーバーの歯科医が投稿で、熱膨張率の話があって、詰め物すると、ご飯食べるたびに温度差で、詰めてるものと、セメント、歯のそれぞれが別々の膨張率を示すので、必ず境目に隙間が出来てきてやり直す羽目になる。
まぁ膨張率が似ているセラミックが一番ましかなという経験談を書いておられた。
なるほど、アイスクリームから熱々のスープまで毎日毎日、温度差にさらされているわけだから、異素材は亀裂が入りますね。
歯医者の一番大切な仕事は何かと考えてみたら、「患者さんが歯を徹底的に磨くことが何よりも予防に繋がると知ること」かなと。保険点数低いとか、医療費削減反対とか、いろいろ叫ぶけど、大切なのは自分の歯を自分で磨くことを教えること。
虫歯や入れ歯になったら、患者さん自身もライフスタイル変えないといけませんよ~。
阪大歯学部忘年会
2014年12月2日15年目?の忘年会です。
席順を間違えた?のか、延々と咬合について語り合う羽目に(^0^)
口頭試問か!と思わず突っ込まれるほど白熱した咬合理論でした。とはいえ、そういう友人を私は本当に大切に思っているんです。セミナーってレベルが高くなるほど、受講料も高額です。
開業して、経費でセミナーに行ける様になった時、とてもうれしく思ったものです。
実習付きだと100万円は普通に超えたりするんですよ。そういうセミナーを受けるとき、新幹線で指定席乗ってたら、他の先生がみんなグリーン車で、そんなものなのかとグリーン車に乗ってたら、この前、太ってる先輩に「その体型でグリーン必要?」と聞かれ、またもや指定席に戻った次第です。
話がずれましたが、つまり、その咬合論を学ぶには、いろんな労力が必要なわけで、それを熱く語ってもらっただけで、ずいぶん情報が入手できるのだから、旧友は貴重です。
矯正と咬合と顎関節、切っても切り離せません。それでも、咬合と顎関節は無関係と言い切る学派も、顎関節症は咬合が原因と言い切る学派もあるんです。
基礎系と違って臨床系の研究は、エビデンスがはっきりしないものが多いように思います。
生体に同時に二つ治療は出来ない・・・卒後、最初に心に響いた言葉です。実験室なら二匹のマウスにそれぞれ違う治療で経過をみることができますが、患者さんには実験をすることがもちろん出来ません。
どんなに熱い理論をしても、結論は決まらず、最終的に6人で飲みながら、最も堅実な同期が「10年後、どうなったか聞かせてよ」と言ったので、笑ってしまいました。
引き返せない治療は、慎重にしなくてはね。
世界マイクロインプラントアンカレッジ世界大会
2014年11月21日
東京で、マイクロインプラントの世界大会がありました。
韓国、日本、インド、ロシア、タイ、アメリカの先生がスピーカーで各国の興味深い矯正の話が聞けました。
タイの先生が、スーパードクターだと紹介されていました。うっそーと思いたくなるような症例の数々で
骨切り手術のシーンが頻繁に出るのですが、ペロッと後頭部からめくった映像から始まるので、
人体の不思議展?という感じで、顔がないのでやはりびっくりしてしまいます。
同時通訳の人も一瞬ためらうのか、言葉が止まってしまっていました。
インドはとても慎重派の先生で、最小限に使用は留めたい。
韓国は、整形大国なだけあって、イケイケ。
ただ、いずれにしても、日本ほど、銀歯の多い症例は見かけなかったです。
保険制度があるおかげで、安く治療できるせいか、歯の神経の大切さを理解していない国民が多すぎます。
それを説明しない歯医者も良くないですね。
審美の為に歯の神経を抜くのなら、その前に限局矯正をして神経を残して欲しいです。
被せ物は色も形も、何度でも選べるけれど、神経を抜いてしまったら、20年くらいしてその歯根がどうなるか
みなさんに知って欲しいです。
来年が、ヨルダンのアンマン開催だそうで。誰が行くのよと思うけれど、行ってみたい気もします。
パパイヤ
2014年10月20日母親(サマンサという)がパクチー好きで、私は苦手ですが、最近、売ってないと言うので、
育ててみることに。
発芽率が悪いのと、ひとつの種に二つ種が入っていて、2本芽が出るとのことで、手で一粒ずつ
ばらして、水につけてから植えてみました。
かなりの発芽率。
サマンサは種から育てるのが嫌いとかで、実家は、苗からの物ばかりです。
私は、ちまちました作業が好きなので、ピンセットで一粒ずつ均等に植えて、発芽するまでが
とても楽しいので、バジルとか香菜は種から植えるタイプです。
無事、パクチーがワサワサ育ったところで、一年草なのか多年草なのか調べていたら、パパイヤの
コーナーにたどり着き、パパイヤが2年で2mくらいに育ち、しかも家の中で実がなることを
知ってしまい、完熟のパパイヤが食べたくなって、沖縄から苗を買ってしまいました。
15cmで定型外で届いたのに、2ヶ月そこらで、そろそろ1mになりそうです。
楽しみ。
矯正治療はいつ始めればいいの?
2014年10月6日阪大の臨床談話会「矯正治療はいつ始めればいいの?反対咬合症例を中心として」土屋先生の談話を拝聴して、いろいろと勉強になりました。
子供の矯正治療で、自然治癒するものとしないものを見分けるのはなかなか難しいのですが、もし自然治癒しなければ、骨格の成長に支障をきたします。
私としては、早めに健全な噛み合わせにしておけば、将来の歯列不正の可能性が最小限になるのだから、予防的なことも含めてやはり大切かなと思いました。
大人の矯正をすることが多いのと地域性もあると思うのですが、歯が並ぶことと横顔がきれいということが求められるので、出っ歯で並んでも満足できないと思うのですね。
骨格をすべてコントロールするのはもちろん神様にしか出来ないのですが、かといって好き放題であれば、歯の反対咬合が、上顎骨の成長を抑制するのは当然であろうし、下顎の成長を抑制するものがなくなり更に過成長になるかもしれない。5歳くらいから見守り、なにか良くない傾向があれば、注意深く対応することが大切だと思います。
長すぎる矯正も生えたての永久歯には悪影響です。
たいていのお子さんは協力的だけれど、まれにうまくいかないことがあります。土屋先生の言い方がとても印象的でした。「受験勉強といっしょ。どうしても将来なりたい仕事があるとか、本人にきちんとした目標がある子は受験勉強がうまくいくけれど、親に言われて無理やり勉強させられている場合は、コンビニでジュース飲んでさぼってるからうまくいかない。本人が口元を治したいと思う時が治すタイミング」
まさにそうだなと感じました。
小さな女の子でも、鏡で自分の口元を気にしている場合は、どんなことも守ってくれる。一方で、歯がガタガタより今はサッカーしたい男の子は、とても嫌々で、装置を壊してばかりです。
そして、必ずしも全ての治療のゴールが同じというわけではないので、患者さんの希望をなるべく全て聞いて確認しておくことが何よりも肝心ですね。
最初に見せてもらうタイミングは、遅すぎることはあっても、早すぎることはないってのが、私の考えです。